Android端末を選ぶときに気をつけたいこと

あまり技術的な話ではないのですが、教訓として。
先日、とある事情からAndroidのタブレットを購入したのですが、私がAndroidの事情をよく知らないがために失敗して、高い授業料を支払うはめになってしまいました。以下、その顛末とわかったことについてです。

タブレットがほしかった理由は書くと長くなるので詳細は割愛しますが、とりあえず

  • それなりにCPU性能が良いもの
  • メモリは2GB以上、できれば4GB
  • 画面は8インチ以上
  • できるだけ安い方がいい

というところをポイントにいろいろググった結果、各所で評判になっていた「ALLDOCUBE Freer X9」といういわゆる「中華タブレット」を見つけました。
このタブレットは

  • CPUはクアッドコアの1.8GHz
  • メモリ4GB
  • 8.9インチ

と条件を満たしていて、なおかつ日本製のディスプレイを搭載しているということで、画質にも期待することができました。しかもお値段はAmazonで20,500円と、スペックに対してかなりコストパフォーマンスが高いもののようでした。Android6.0というところがやや古めなのですが、まあよかろうと思ってポチってしまいました。

さて、数日してタブレットが届いたので、さっそくいろいろソフトをインストールしてみたのですが……これが、うまく動かなかったのです。
まず、Androidでは定番のベンチマークであるAntutu Benchmarkが動かない。起動すると3D benchの画面でフリーズしてしまうのです。それと、これがかなり痛かったのですが、漫画アプリの「少年ジャンプ+」(そう、私はタブレットの大画面で漫画が読みたかったのです!)にログインすることができませんでした。
で、これは困ったと集英社電子書店カスタマーセンターに連絡したところ、返ってきた答えが

「ALLDOCUBE Freer X9では正常に動作しないことが判明致しました」
「Android端末はメーカー側で仕様が異なる作りができるため、ご利用環境やご利用機種によっては、アプリが正常に動作しない場合もございます」

がーん。

そ、そんなぁ……orz
だったら、いったい何のためのOSなんだ!? ハードウェアの差異を埋めるのはOSの役目だろう??
……何というか、常識を思いっきりひっくり返された思いでした。Androidって、いったい……。

というわけで、なんでそんなことが起きるのか、いろいろ調べたところ、以下のようなことがわかりました。

  • Android端末には、Googleによるメーカー認証プロセスが存在する
  • 認証されたメーカーの端末は、Google PlayプロテクトやGoogle製アプリ、Google Playで公開されているアプリが正常に動作することをテストされる
  • ただし、認証されたメーカーの製品であっても、Google Playでサポートされていないものもある(!)
  • 今後、認証されていないメーカーの端末ではGoogleアカウントにサインインできず、Google製アプリも動作しなくなるらしい(こちらの記事参照

うーむ……そんなことがあるなんて、知らなかったですよ。つーか、Androidってどんだけいい加減自由やねん。
で、私が購入した件のタブレットのメーカー(ALLDOCUBE)を探してみたところ……はい、予想どおり、認証されていませんでしたとさorz
まさに「安物買いの銭失い」。痛い授業料を払うはめになりました。どうせまともに使えないならとAmazonに返品をしたのですが、はたして返金してもらえるかどうか……。

というわけで、Android端末を購入する上で気をつけたい点は、以下のとおりです。

もちろん、これらを満たしている端末はそれ相応のお値段になります。もちろん、痛い目を見た私のように単にスペック上の性能と価格のみに注目して買うのもありではありますが、その場合は目的どおりに正常に動作するかどうかは保証されない、というか、ぶっちゃけ当たり外れのでかいバクチということになります。また、日本法人がないようなマイナーなメーカーの「中華タブレット」は初期不良が多い、という点も注意が必要です。もし不良品をつかまされてしまったら、修理のために最悪中国まで送り返さねばならない、なんてこともあり得ますので、この点でもバクチになるかと思います。

そういうわけで、Android端末を買うなら、多少予算が高くついても信頼できるものを買いましょう、というお話でした。この教訓を活かして、私のように痛い目を見る人が減ってくれることを祈ります。

Android端末を選ぶときに気をつけたいこと” に対して4件のコメントがあります。

  1. 通りすがり より:

    Google認証の話は今年になって出てきた感じですよね。
    今、alldocube Xに出資してますが、確認したら「google認証は通す」とのこと。これだけで大分話が、変わります。
    あと、私の用途的に電子コンパスの有無が気になるので聞いてみてるところです。
    まぁその辺りも含めて買う必要があるだけで煩雑ですよね(^_^;)

    1. てんぽく より:

      そうですか、Alldocubeも認証を通すのですか……もう少し早く(以下略)
      Android端末を製造しているメーカーは、軒並み認証を通さざるを得ない状況になりつつあるようですね。買う側としたらある程度の動作保証が得られるので、よいことだとは思います(価格に上乗せされてしまうかもしれませんが)。
      私はiPhoneユーザーなので、この辺のAndoroidの事情がわからずドタバタしてしまいました。iPhoneはある意味没個性ですけど、こういった互換性や機能差などの問題を考える煩雑さがないのがありがたいところです。

  2. 嘉戸一博 より:

    初めまして、私も昨日11月25日、最新タブレットを購入してしまいました、この記事にたどり着き、まさにガーン😨この記事を買う前に読んでいたら、もう少し待ったと思います。まず、Amazonが売っているのである程度大丈夫だろうと・・・ あまりのハイスペック、4G LTE、最新機など価格の超安さに、捜していた宝物をやっとみつけた~と余り迷いなく、Amazonだし、ついポッチと購入しました。他のサイトでも過去には初期可動不良が多く、割と多くの人が知っているメーカーだそうですね⤵ 本日午前中製品が届きます、色々いじってみたいと思います、今は良品である事を願うばかりです。因みにAmazonの型番表記は
    [2020NEW モデル] ALLDOCUBE タブレット10インチiPlay20 Pro Android 10.0 RAM6GB/ROM128GB LTEモデル 8コアCPU 1920×1200 IPSディスプレイ Bluetooth 5.0 GPS FM機能搭載 日本語仕様書付き
    です、それにしても過去の問題をチラッと見た限り、惜しい会社だな~と思います。深夜に失礼いたしました。今後も色々教えて下さい。ではまた!ありがとうございました。

    1. てんぽく より:

      はじめまして。コメントありがとうございます。
      私も当初はAmazonだからと信用していたのですが、Amazonは安価であればいいかのように怪しげな出所の製品を扱っていたりもしますから、気をつけたいものです。
      GooglePlay対応製品を見たところ、Alldocube iPlay_20 は対応しているようなので(Proはどうかわかりませんが)届いたものがご用途にかなう製品であることを切に願っております。

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